アザーズ

gokudoh2003-06-01


WOWOWのニコールキッドマン特集で「アザーズ」を見ましたよ。
映画館に見にいった時に、最後の方のおばあちゃん登場シーンで、前に座っていた人の頭がいっせいにビクッ!と動いたのがなかなか面白かった。というようなことを昔書いた覚えが。
霧にとざされた古い洋館・光アレルギーで白い肌の子供たち・カーテンを締めきり、移動のたびに部屋の鍵をかけるというルール・戦争に行ったまま帰ってこない夫・ヒステリックな女主人…
それだけでおなかいっぱいになりそうなシチュエーション。ここに、昔この洋館で働いていたという3人の使用人がきてから、奇怪な出来事が起こり始める。
サスペンスというよりはビックリドッキリ映画に分類したい。いないはずの部屋から響く声にビックリ。まぼろしにビックリ。突然の変化にビックリ。ニコール・キッドマンのヒステリック演技。「ああー、キレる、これはキレるぞー…」という予測通りにキレるのにビックリ。
ラストがかなり気味が悪いというか私的には見ていてとても苦しいものだったなー。子供たちは、ちょっとだけ自由を手に入れていたけれど。その自由と引き換えに、今自分がどこにいるのかわからなくなってしまったわけで。
うーん…怖いとはまた違った、静かに気味が悪いラストでした。
面白い映画か?見る価値はあるのか?と問われたら、ちょっとくちごもる。派手なSFXもなく、まさしく正統派ゴシックホラー。面白いとはおもうんだけど…地味といわれても仕方がない作風かも。あ、作中に出てくる「死体写真集」はかなりいやっぽい。そこだけでも見る価値アリかも。ゾクゾクする怖さです。
2回目見ることになる今回は、映画よりも主にかっちんのビクビクっぷりを堪能いたしました。ビクビクしてた。