「彼をイラクに行かせないで」たった一人の街頭署名活動 - ねこみち。のたまに写真やイラストが付く日記

http://www.asahi.com/national/update/1211/005.html
この記事ではイラクへの自衛隊派遣を、身近に考えてもらいたいために「自分の彼がイラクに派遣されたらどう思いますか」という問いかけをしてるの…かな？それにしては、恋人がイラク派遣に関して自ら考えた結果決断している事も一緒に書いてあるので、「恋人の決断を変えることができない」という身近すぎる問いかけにしかなってなくて、この記事を読んでもイラク派遣問題を身近には考えられないしグっとはこないなぁ、むしろ「彼女」の不甲斐なさにうへっとくるなぁ、と私は感じましたよ。

「断れないの？」「めったにない機会だから行きたい」。国際貢献活動に参加した隊員は、帰任後の処遇で優遇される。将来を考えての決断だった。

行ってほしくない気持ちは伝えたが、彼は悩んだ末、厳しい訓練に耐えてきたことを無駄にしたくないと、決意したという。

もしもイラク派遣を身近な問題として考えて欲しいのであれば、この二つの部分は削って、かわりに「上司から薦められたら断ることはできない（元自衛隊員）」みたいなコメントを挿入すれば、「自分の彼が"本当は行きたくないのに無理矢理"イラクに行かされたらどう思いますか」という実際とはかけ離れているけれど伝えたいことは伝わるピンポイントな記事になったのになぁ、と。
それが報道側の姿勢として正しいか正しくないかは別問題ですけど。「イラク派遣　慎重・反対８８％」みたいに、慎重派と反対派をまとめて数にいれてしまう中日新聞の大雑把な統計（http://www.chunichi.co.jp/iraq/031209T1511.html）よりは、記事の方向性を考えずに全部書いているこの記事のほうが、「公正な報道」としては正しいのかもなぁ。