男達が後ろから撃たれるスレ 衛生兵を呼べ

http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/
既に色々なところで取り上げられていて、いまさらという感もあるんですが。


2ちゃんねるの独身男性板で恋人がいないことを嘆く独身男性(略して毒男)達。キラキラしているカップル板から、読むだけで傷つき、身もだえし、鬱になってしまうようなレスをコピーしてくるスレッドでいつもと変わらず鬱々としていた。しかし、同じスレッドの住人、合コンに数合わせで呼ばれて出かけていった「125」が、とてつもない爆弾を抱えて戻ってきた。自分達の仲間、同じフィールドにいる人間、と思っていた「125」の告白は、カップル板のコピペよりも激しいショックをスレッドの住人に与え、その衝撃の大きさからその物語はこう呼ばれることになる。
「125による大虐殺」
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/125.html



これは、あまりにもドリームな物語だったために私は「へー」程度でスルーして読んで忘れていたんだけど、その後も不慣れな恋愛フィールドに踏み出す毒男の戦いは続いていたみたいです。そして、その中で生まれた大作がこちら。
電車男
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.html
毎週のプリキュアは欠かせない、お買い物=同人誌購入、年齢=彼女いない歴、という秋葉系オタク「電車男」が、電車の中で絡まれていた人に勇気を出して声をかけたことから始まった、2ヶ月間の物語。「125による大虐殺」と同じく、ドリームな物語、かもしれない。けれど大きな違いは、主人公である「電車男」が自分から変わろうと努力する事で物語が進んでいくことかな…
2ちゃんねる内での物語ということで、ネタ説もありますが、ネタはネタでもいいネタだと思いました。
子供の頃に読んだ童話では、いいことをした人にはいいことが起こっていました。
人が変わりたいと思ったとき、そこにはたくさんの迷いや苦しみが生まれてくると思うんです。変わることは、いまの自分、いままでの自分を否定することから始まるし、変わることは何かを捨てていくことにも繋がることが多いので。
痩せたい=食べたいものは全部食べていた甘い生活を捨てる。
オシャレになりたい=趣味のものにだけお金をつぎ込んでいた経済状況を捨てる。
勇気を出して行動できる人間になりたい=人に注意はしないけれど傷つくこともない生き方を捨てる。
変わりたい、けど変わるのは辛くて怖い。変わったら本当にいいことがあるの?辛い思いをして変わるよりも今のまま過ごしたほうがいいんじゃないの?
そんな時に、いいことをした人にはいいことが起こる、という童話を読むことで、少しだけでも目線が前向きになることもあるんじゃないでしょうか。行動によって自分が変わる、そして世界が変わる、というドリームな物語が、立ち止まっていた背中を押してくれる、という事もあるんじゃないでしょうか。これはそんなお話だと思いましたよ。


電車男」を読み終わったら、ぜひこちらも。