イザというときに動けるのかということ

先日のことなんですが、スーパーで買い物してレジに並んでたらバターン!とすごい音が。3つ隣のレジに並んでいたお客さんが突然倒れちゃったらしいです。私のところからは見えなかったけど、お客さんが大声でそんなことを話してました。レジの人が「店長!店長!」とか呼んでいたので、とりあえず私はそのままレジでお会計済ませて袋詰めしながら様子みてたんですが


…なんかねー…
   誰も動かないんですよねー…


責任者らしい人が走ってきたんだけど、そのまま電話しに行っちゃって、倒れた人の周りには誰も近寄らないの。他のレジの人は様子を伺ってるだけでレジ台から出てこない。倒れた人のすぐ前に立ってた人が「いきなり真後ろに倒れちゃったのよね」「頭打ったよね」とかいう状況を目の前のレジの人と話してるけど、二人とも突っ立ったままなの。で、その足元には、倒れたままピクリとも動かない人。
…なんか、すごいシュールな光景で、眩暈が…
私は結構遠くにいたのでどうしようか相当迷ったんだけど、結局倒れた人のそばまで行って、ひざまづいて声かけ確認とかしましたよ。息はしてたし、しばらくして意識も戻った。手も握れたから、多分首も大丈夫。動かないように話して「救急車呼びましたよ」とか、そのまま声をかけ続けてました。しばらくしたらお連れの人や電話し終わった責任者の人がきたので、わかる限りの状況とか話してその場を離れたんだけど…。
足、ガクガクでしたよ。
ガクガクの理由は2つで、ひとつは自分の行動について。もし息が止まってたらちゃんと気道確保できたんだろうか。もし心臓が止まってたらちゃんと場所を間違えずにマッサージできてたんだろうか。誰も近寄らなかったから、ということで近づいたけど、もし私の行動で逆に相手の方を救えないような状況になってしまっていたら…というガクガク感。
もうひとつは、あの時のあの場所の空気。結構大きな声でお客さんが話してたから、周りの人みんな状況はわかってるだろうに、誰も(すぐ前にいたお客さんやその列のレジの人も!)近づかずに立ったまま様子を見ているという状況。怖いよ。並みのシュールさじゃない。もしあそこで倒れたのが自分の親だったら、救急車到着までそのまま放置だったら、と思うと発狂しそうになるね。


帰ってから私ができたのは、蘇生法の手順確認だけでした。
他にも色々思うことはあるけど、うまくまとまらないなぁ。

心臓マッサージの詳しい方法などが載っています。
http://www.jrc.or.jp/safety/kinkyu/index.html
実際にやらないと場所とか正直わかりづらいです。私は近くの児童館で教わりました。AEDの使い方も、このときに教わりましたよ。

http://www.fdma.go.jp/general/question/index.html
・応急手当の講習は最寄りの消防署にお問い合わせください。との事。
・「応急手当をした結果、かえって症状が悪化してしまった場合、法的責任を問われるのですか。」という質問も…


呼吸が止まって2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%。4分では50%、5分では25%になってしまうそうです。そして、日本での救急車要請→到着までの時間は平均6分。
実際に目の前で倒れたのが自分の親や子供だったら、誰でもとりあえずは何か動けると思うんだねー。でも、知らない人に目の前で倒れられると、どうしていいかわからなくなるのが普通だと思う。


ただ、自分にとっては知らない人でも、誰かにとっては大切な人だということを忘れないで行動したいな、と思いました。