乙一の「暗いところで待ち合わせ」。事故によりだんだんと視力を失ったミチルは、父亡き後一人でひっそりと暗いけれどおだやかな世界で暮らし続けている。そこへ殺人犯として捜索されているアキヒロが忍び込み、ミチルに気づかれないようにこっそりと同居生活をはじめる…。
読み終わったあと、ないた。乙一は、「石ノ目」「暗黒童話」を読んで、正直どうなのよ?と思っていた作家だったのだけれど、これを読んで他の作品も読みたくなったかも。ストーリーの設定で細かく気になる部分はあるんだけれど、心理描写がとにかくイイ。周りとの距離を手さぐりで探している人には一読を強烈におすすめしたいなー。